株式会社岸商店 | もしあた

人を知る

実際に熱海で働いている人の話を聞いて、
熱海で働く事の意義や楽しさを知ってみましょう。

株式会社岸商店

感謝・誠実・創造。伝統を未来につなぐ熱海の老舗漬物店

企画開発室室長

橋本千乃

熱海市出身。日本女子大学人間社会学部心理学科卒業後、大手旅行会社入社。 2007年～株式会社岸商店入社。店頭販売を経て、商品企画等に携わる。

岸浅次郎商店の特徴は？

岸商店は、昭和21年に熱海市に創業しました。創業当時は、「婦夫豆(めおとまめ)」という砂糖をまぶした落花生を中心に菓子類を販売していました。「婦夫豆」というネーミングは、「夫」ではなく「婦」を先に置く創業者の先進的な発想が今でも語り継がれています。その後、昭和39年の東京オリンピックの年に新幹線熱海駅が開業。観光客が増えるタイミングで、「七尾たくあん」を真空パックにして商品化、香りの強いたくあんを土産品として持ち帰りやすくして、熱海の名物として定着しました。 2024年より、新ブランド「熱海の華」を立ち上げ、第一弾の商品としてお稲荷さんを販売開始。１年で15,000折を売り上げ、2025年3月の熱海駅開業100周年記念列車のお弁当にも採用されるなど、地元に根差しつつ進化を続けています。

どんなことを大切に経営されていますか？

岸商店の社是は、「感謝・誠実・創造」です。自然の恵み、地域やお客様とのつながり・・・すべてのものに「感謝」をしつつ、ごまかすことなく「誠実」に向き合う。そして、その時季やその時代に合った商品やサービスを「創造」していくことを大切にしています。職人が1本1本丹精込めて作り上げた七尾たくあんを、創業者の岸浅次郎は当時開発されたばかりの真空技術により、香りを気にせずに持ち帰りたいというお客様の願いが叶うよう製品化しました。そして、核家族化、日本人の日本食離れが進む現代においては、同じ七尾たくあんでも、少量サイズやすぐに食べられるようにあらかじめ切ったもの、たくあんになじみのない方でもチャレンジしやすいようにアレンジを加えて食べやすい味付けにしたもの等をご提案しています。このように伝統を守りつつ、その時代に合った変化は次の世代につなげていくために大切なことだと考えています。

どんな職場を目指していますか？

職場の雰囲気は、やはりお客様や取引先様に伝わると思っているので、明るく楽しく働ける職場を目指しています。小さな会社だからこそ、ひとりひとりの存在感が大きく、それぞれの得意なことを生かして活躍できる環境です。お茶を飲みながら自然と会話が弾む、そんな何気ないコミュニケーションで職場の風通しを良くし、お客様や取引先様にも安心して信頼していただける温かい職場づくりを心掛けています。

どんな働き方ができますか？

働く場所は咲見町本店、ラスカ熱海、七尾製造所の3か所があり、ライフスタイルに合わせて働き方を選べます。駅直結のラスカ熱海、駅徒歩6分の咲見町本店は電車通勤に便利で、七尾製造所は車通勤の方におすすめです。勤務時間も早朝や遅番など柔軟に対応できます。実際に10年以上勤務されているスタッフも多く、子育てや家庭の事情で一度退職した後に復帰された方もいます。また、都内にお住まいの方が熱海に移住し、お時間があるので働いてみようと弊社にきてくださった方もいます。 70代のスタッフが接客で活躍していることもあり、年齢を問わず安心して長く働ける環境です。

応募の方へのメッセージ

岸商店は漬物を中心に、お土産商品のプロデュースもしています。私は職業病ではないですが、出かけたときには「こんな商品があるのか」「このパッケージかわいい」「こんな見せ方してみたい」など、ついついあれこれと色々見てしまいます(笑)。また、思わぬ素敵なサービスを受けたときは、ずっと心に残っているものです。私たちも、お客様の心に残る商品やサービスを生み出し、それらを通して多くの方に漬物や日本文化のすばらしさを再認識していただくお手伝いをしたいと思っています。海外からのお客様も急増している昨今、さらに世界中の方へも広げていかれたら嬉しいです。お店の雰囲気を知りたいという方は、咲見町本店やラスカ熱海店にぜひいらしてください。